Artist Profile Doug Eitken

立体構造のマルチ・スクリーンに複数の映像をシンクロさせて投影する映像アーティスト、ダグ・エイケン(Doug Eitken;  b. 1968、California, USA)は、今、世界でもっとも注目を集めるアーティストの一人です。

1999年、現代美術界で最も権威のある 国際展覧祭 「アートヴェネチア・ビエンナーレ 」 において一大センセーションを巻き起こした出展作品「Electric Earth」 が国際賞を受賞。その後、ニューヨーク近代美術館(MOMA)に於いて美術館の建物全体をスクリーンにしたビデオ・インスタレーションが熱い注目を集めた事を皮切りに、世界のメジャー現代美術館で次々に個展を開催。彼はまたたくまにスターダムに上り詰めました。

カリフォルニア生まれ、ロサンゼルス在住・・・ 西海岸の乾いた環境がそうさせるのか、エイケンの作品からは不安感はおろか、ペシミズムのかけらも感じられず、むしろどこか健全な明るさがあります。

今回、レストラン『SORISO二子玉川』に展示されている フォト・コラージュ作品 『ニュー・オーシャン』は、2002年に東京オペラシティー・アートギャラリーで開催された展覧会のポスターにもなった、象徴的イメージ写真です。

異なった場所で撮られた大海原の美しい写真をピラミッド型にコラージュしたこの作品は、「青い惑星」地球からの恵みともいえる海の尊さを改めて実感させてくれるだけでなく、人間の欲望によってエスカレートする無意味な闘争や高度文明化によって益々汚染され行く、自然破壊への警告の様にも思えてなりません。