隅田公園にて、、、

打ち合わせの帰りに隅田公園に寄った。錦糸公園などと並び、ここも関東大震災の復興計画の中で、後藤新平の計画した公園のひとつ。700本の桜は8代将軍吉宗公の植えたものがルーツとなっており、川を活かした親水公園は江戸から東京へ引き継がれた。公園上を通る首都高速は、この時代に整備された隅田川の緑のネットワークがなければ成立しなかった。パリやロンドンをモデルとした親水公園が、都市のバッファーゾーンとして、新しい交通システムのためのスペースとして機能したのである。さて、今度のオリンピックに向けて、東京の都市計画はどうなっているのかと、今よりはるかに先を見据えていた後藤新平の先見性に思いを馳せながら桜を見る。


完成直後の隅田公園の絵葉書。首都高速がなければどんなに素晴らしい景観か。これから自動運転など交通革命が起こる、その時にもう一度首都高速のあり方を考える時代が来るでしょう。