クウェート大使館が解体されるという報道もあり、少し前だが 最後の姿を見に行った。
海外の仕事が中心となった、1970 年代における丹下健三の数少ない国内での案件である。

サイドから見る。塔屋の見え方も面白い。
この、天空の城ラピュタのような空間構成、 丹下の構想力がよくわかる。
梅田スカイビルにも似ている。コアと空中庭園、それを結ぶ階段。
この格好良さはもっと評価されるべきだろう。

ヴォリュームとヴォリュームの隙間が空中庭園になっている。浮遊するオープンスペースが面白い。 山梨文化会館の発展系であり、 造形や空間構成としてジャンプしている。
丹下健三の作品ですごく好き!その造形力、 構想力が炸裂している。
ちょっと設計過程を調べてみたいね。

近隣から見る。浮遊するマッスの迫力!

ちなみに空中都市008は、未来都市を舞台にした小松左京原作のNHK子供向け人形劇。まさにこの建物が建った時代と同時期の作品。この建物を見ると当時の未来都市の浮遊するイメージを思い出す。
在日クウェート大使館建て替えニュース