先日は農業に関するコンサルティング先の方と一杯やって、いろいろ農業に関する課題などをお聞きしました。米ゲルプロジェクト等の当社の地方創生コンサルティング業務の流れの中でのご紹介からスタートとした仕事です。
これまで行ってきた地方創生やまちづくりコンサルティングの中で役所の方などからの説明など、農業の現況についてある程度把握しているつもりだったのですが、いざ熱心に活動されている農家さん直にお話をきくのは迫力が違い、その構造的な問題点を現場の声として理解しました。
最大の課題は就労者不足、後継者不足とのこと。労働者不足と農家の高齢化はずっと言われていることですが、この農家さんは外国人労働者に頼ることなく、日本人だけて運営されています。他の多くの農家で外国人労働者を使い捨てにしているのを見て、これは長続きしないと思ったとのこと。農家に若い人が来ない最大の問題は、こと米作については装置産業で、若い人が参入しづらいということ。どうやったら若い人が入って来られるようになるか、頭をなやましている様子でした。
あとは、近年の天候不順について、今年は台風二発にゴールデンウィーク明けに害虫が発生、さらに7月前半の日照不足で収穫がここ何十年でも最悪とのこと。近年は台風などのコースが明らかに変わり、地球温暖化の影響が如実に現れているといいます。天候不順や天災はこれから想定外ではなく、想定してやっていかなければならないとも力説しておられました。
いずれも、一農家が解決できる問題ではありませんが、高齢化や天候不順についてもう議論している時間がありません。私たちも地方創生に向けてのまちづくりや、このようなコンサルティングなどを通じて、解決の道を少しでもつくっていければと思います。