防災道路のスキマから

いま設計中の木造耐火三階建て住宅ですが、行政協議のなかでこんな事がありました。
計画地は都心の木造密集市街地で、準防火地域に指定されています。いざという時の消防車の展開のため、前面道路が区の防災道路に指定され、歩道提供に合意しているにもかかわらず、区の予算の関係で買い上げが遅れ、とりあえずは施主の土地としての扱いで申請するという方向に。すなわち、2項道路(4メートル以下の道路)という概念はあるが、防災道路(今回は6メートル)については建築基準法上の概念がまだ追いついていないということです。
現地の防災計画自体はよく考えられていますが、実際の運用についてはまだまだ埋めていかなければいけないところが沢山あります。このあたり、建築、特に都市計画や防災関係出身の議員が少なく、専門的な知識がいるので法整備が進まないところがあります。昨今の災害の多さから各自の防災意識が高まる中、超党派でノウハウを集めて、行政と政治が力を合わせて迅速な法整備を願いたいところです。

北千住で

いま、北千住で木造住宅を設計しています。準耐火構造の木造3階建て住宅で、現在確認申請中、年内着工を予定しています。3階建てにしたのは水害対策で、今年の台風でも住宅近くの荒川は氾濫はなくても水位が相当上がっていました。足立区のハザードマップでは住宅の建てられるエリアは5mまでが水没する可能性があり、当住宅の3階レベルは5m以上にセットしてあります。

近年地球温暖化の影響でこれまでに例のない台風などの気象災害が頻発しています。当事務所でも災害対策のプロジェクトが株式会社ソーラーポートと協働でいくつも動いており、個人住宅といえども災害を考慮した設計が必要とされていると思います。